2022年10月12日
89式小銃用延長槓桿(こうかん)黎明編
ムーンショットギアーズのショージくん(@Moonshotgears)と共同開発で89式小銃用のカスタムボルトハンドルを商品化しました。
予約販売ページ→https://yoh-ill.booth.pm/items/4210158
ボルトハンドルは日本語では槓桿(こうかん)と呼びます。オリジナルより長い形状なので「延長槓桿」です。このそっけないネーミングがお気に入りです。
延長槓桿初出イラスト
この延長槓桿、そもそもは2018年に同人誌「ハマポリグラフィックス」の表紙で描いたのが始まりです。いわゆるSOPMOD AKに装備されているラージボルトハンドルが元ネタで、AK同様ボルトに直接ハンドルがついている89式で同様のパーツがあっても良いのでは?との思いつきでした。AKのラージボルトハンドルは写真のように非常に簡素というか、殺伐とした造形です。このイメージを踏襲して、プレスと最低限の切削で作られた感じのデザインとしています。
SOPMOD AKのボルトハンドル
で、これをいつか実際に作りたいなとずーっと温めていたのですね。自分の分だけ作るならさっさとABS材とかでハンドメイドすればいいのですが、せっかくなら製品化したい、でも僕はCADや3Dプリンタのスキルがない……ってことでその辺ができるパートナーが現れるのを待っていたわけです。一方で「ハマポリグラフィックス」を発表したその年の9月、当時知り合って間もなかったショージくんに酒の席で酔いに漬け込んで(笑)『ムーンショットギアーズになんでもオーダーできる券(無期限)』を誕生祝いとしてもらいました。これがのちに切り札となります。
shojiさんが誕生日プレゼントに何でもオーダーできる券をくれました☺️ pic.twitter.com/ceMOqXFzv4
— yoh (@yoh_ill) September 22, 2018
まだ「さん」付けの距離感だった
券の良い使い道が思いつかないまま3年経ったある日ムーンショットギアーズで3Dプリント製のパーツがリリースされました。
僕 「え!ショージくんCADとか3Dプリンタできるの⁈」
ショージ 「前に言いましたよ!」
僕 「そうだっけ?ともかくそれならやって欲しいことがある!89式小銃のパーツなんだけど云々!」
ショージ 「あーできますよ」
僕 「じゃあ例の券でひとつ!」
てなかんじで満を辞してオーダー券を行使しプロジェクトが始まったのです。
3年前の誕生日にショージくんに貰ってずっと温存していた肩たたき券を今宵遂に行使します…! pic.twitter.com/t88Zb9NLAO
— yoh (@yoh_ill) November 6, 2021
「開発編」に続くと思う
予約販売ページ→https://yoh-ill.booth.pm/items/4210158
2021年01月26日
フラッシュバンをさりげなく日本仕様に
TMCのCTSタイプフラッシュバン(以下フラバン)レプリカを買いました。
海保でCTSのフラバンを導入しているそうなので、ならば横浜市警察もそれに倣おうということで。
ところで海保のフラバンというとこんな素っ気ないラベルの写真を見たことがある方もいると思います。↓
ミニマルにも程があるデザインですが実はこれ展示サンプル用のラベルで、実際の現場ではCTSオリジナルをそのまま使っているそうです。
以前ある方が納入業社に直接問い合わせてそのような回答をもらったと教えてくれました。
それをふまえて個人ブログなどで見られる問題の展示品の写真を見るとフラバン本体をぐるっと黒いシールで覆っているようにも見えます。(何か突起に当たって一部シールが破れているのが確認できます)
海保のそっけないラベルが日本ぽくていいなーと思っていたのですが、どうもあれはダミーらしいのでCTSのデザインを活かしつつ架空の日本仕様にするステッカーを作ってみました。
←ビフォア アフター→
万が一隊員が紛失したものを市民が誤って作動させないように…という心配性すぎるお役所の注文で警告が追加されているイメージです。
文面は子供や日本語が不自由な移民にも対応するために英語と平易な平仮名となっています。
何気に4年前に描いたマンガの中ですでにこの設定が反映されています。(本では小さすぎて読めなかったけど)
ところでTMCのレプは安い代わりに軽くて上下のフタが外れやすいので重りを入れてからフタを接着なりきつくハマる工夫なりをするのがおすすめです。
フタが固定されていないのでセーフティレバーと本体を握り込むとパカっと空いてしまう
以上小ネタでした。
↓架空日本仕様ラベルはこちらから購入できます↓
https://yoh-ill.booth.pm/items/2705020
2019年10月10日
XTS 5000ダミー ドレスアップステッカー
今進めている新アイテムのヒントです。近日更新。
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というわけで新アイテムの紹介です。
新アイテムはブルーガンXTS 5000のドレスアップステッカーです。
レプマートなどで入手出来るブルーガン製ダミー(参考記事https://ykpd.militaryblog.jp/e900669.html)をお手軽に見栄え良くすることができます。
思わせぶりな告知にXTS 5000ダミーを期待した人もいたかもしれないですね。スミマセン。
●ステッカーの貼り方
※本記事で使用しているステッカーは試作品のため細部が異なります。
まずステッカーの糊がよく効くようにXTSダミーのバリを取り、中性洗剤などで全体を洗いよく乾かしてください。
次に、ステッカーが小さくそのままでは粘着力が足りないので貼り付け位置にミッチャクロンを塗りましょう。
スプレータイプのミッチャクロンの場合、マスキングして吹くより紙コップなどに吹いて溜まった液を筆塗りする方が断然楽です。
・チャンネル表示(11番)は数字の「1」が図の位置に来るように貼ります。
この辺は特にバリが多いので表面処理を入念に。
・チャンネル表示には製造上の都合で放射状のカットを入れていますが図のように切り落としてしまった方が綺麗に貼ることができます。
・スキャンON/OFF表示(12番)の向きに注意。「○」がアンテナ側になります。
・ロゴマークが版権回避のために非常にダサくなっておりますので黒い油性ペンでカスタムしちゃいましょう。勘のいい人は僕が何を言いたいか分かりますね?
・アンテナ側の本体側面にコネクタのモールドがあり実物は端子が金色ですが、通常むき出しで運用せずカバーやコネクタが付いている部分だと思うので再現しませんでした。
ブルーガン製ダミーは実物ジャンク品などよりは安いとはいえ、黒一色であまりにも風情がないのがネックでしたが、本ステッカーを使用することで遠目にはまあまあマシになると思います。
購入はこちらからどうぞ!
https://yoh-ill.booth.pm/items/1659110
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というわけで新アイテムの紹介です。
新アイテムはブルーガンXTS 5000のドレスアップステッカーです。
レプマートなどで入手出来るブルーガン製ダミー(参考記事https://ykpd.militaryblog.jp/e900669.html)をお手軽に見栄え良くすることができます。
思わせぶりな告知にXTS 5000ダミーを期待した人もいたかもしれないですね。スミマセン。
●ステッカーの貼り方
※本記事で使用しているステッカーは試作品のため細部が異なります。
まずステッカーの糊がよく効くようにXTSダミーのバリを取り、中性洗剤などで全体を洗いよく乾かしてください。
次に、ステッカーが小さくそのままでは粘着力が足りないので貼り付け位置にミッチャクロンを塗りましょう。
スプレータイプのミッチャクロンの場合、マスキングして吹くより紙コップなどに吹いて溜まった液を筆塗りする方が断然楽です。
・チャンネル表示(11番)は数字の「1」が図の位置に来るように貼ります。
この辺は特にバリが多いので表面処理を入念に。
・チャンネル表示には製造上の都合で放射状のカットを入れていますが図のように切り落としてしまった方が綺麗に貼ることができます。
・スキャンON/OFF表示(12番)の向きに注意。「○」がアンテナ側になります。
・ロゴマークが版権回避のために非常にダサくなっておりますので黒い油性ペンでカスタムしちゃいましょう。勘のいい人は僕が何を言いたいか分かりますね?
・アンテナ側の本体側面にコネクタのモールドがあり実物は端子が金色ですが、通常むき出しで運用せずカバーやコネクタが付いている部分だと思うので再現しませんでした。
ブルーガン製ダミーは実物ジャンク品などよりは安いとはいえ、黒一色であまりにも風情がないのがネックでしたが、本ステッカーを使用することで遠目にはまあまあマシになると思います。
購入はこちらからどうぞ!
https://yoh-ill.booth.pm/items/1659110
2018年10月03日
IRONairsoft製MWS用PMAG
セルフ誕生日プレゼントにIRON airsoft のマルイMWS用PMAGを買いました。
純正マグでのGBB 89式運用はハマポリ的に味気ないので最近リリースされたコイツをまずは1本お試しってワケ。
ハウジングへの差し込みが渋かったり動作が若干もっさりしているなど問題もありましたが箱出しでも一応動作しました。(空撃ち)
純正マグと比べてみるとリップとガス放出口がかなり高く見えますが… マガジンハウジングに装着してレシーバーからの出っ張り具合を測ってみると純正が高さ7.8mmに対しPMAGは8.2mmと、その差はわずか0.4mmでした。
しかし手持ちの純正マグ3本は高さ7.6mm〜7.8mmの範囲内でしたので、PMAGのほんの少し背の高いガス放出口がシリンダーに押し付けられる抵抗が動作のもっさり感の一因になっているのかも…と素人考えで推測していますがどうなんでしょ?
最初に空撃ちした時にリップ部分を変形させてしまったかと思い、「これは使えるようにするには加工が面倒かも…」とひるんだのですが、よく調べるとこんな風にリップが変形するほど押し付けられる部品はなかったので、どうやら初めからこういう形のようです(笑)
さて本格的な加工調整の要は何度かサバゲで使ってみないと分からないのでひとまず置いておいて、こちらのツイートを参考にして放出バルブの加工を行いました。↓
引用をご快諾いただきありがとうございます!IRONのMWS用PMAG、あと放出バルブは即座にバラして調整した方がイイ。スプリングが圧縮されると先端が飛び出して、密閉が必要な側面をガリガリ削る。50発くらい撃ったヤツをバラしたらいっぱい削りカス出てきたよ、、、。写真のように修正すればOKで、手でバルブ押した感触で判るくらい違いが出る。 pic.twitter.com/Jyj9tAoa4o
— baroque@ (@baroque_robo) 2018年9月18日
確かにバルブを指で押してみるとゴリゴリと嫌な感触がするんですよ。
バットプレートを外し、上部のピンを右から左へ抜くと中身を上へ引き出せます。ボルトストップのリンクアームがポロっと外れるので注意。
バルブレンチでバルブを取り出します。
バルブの内壁とロッドのエッジ部分をピカールで磨き洗浄したのちオイルとグリス塗布しました。
ここがキモ!分かりづらいですがスプリングの両端を少し内側に曲げます。
これでバルブがスムーズに動くようになりました^^
雑ですが外装の前後のパーティングラインやゲート跡を均して装着時の渋さを軽減しました。もっと丁寧に追い込めば自重脱落も可能でしょう。
満を持して弾を装填して試射したところジャムらず全弾打てました。やったね!
初速は0.2g弾使用・室温25℃くらいで80〜85mpsってところ。
しかし動作のもっさりは相変わらず、3点射や連射は頼りない感じ、ボルトストップがかからないなどまだまだいじる余地はありそうです。
それじゃまた!
2018年05月16日
マイEDCの変遷
EDCとはEveryDay Carryの略で普段持ち歩く装備を意味します。
ハマポリ的には刑事やIRU隊員の日常勤務の武装だったり、非番の日の私物という解釈になるかと思います。
そんな設定で今の所トップ写真のセットアップに落ち着いていますが、この記事ではここに至るアップデートの過程を紹介しちゃいます。
こちらが長らく使用していたセットアップ。
イーストAのグロック用ホルスターとSIDE KICKの手錠ポーチ(ナイロン製)です。
ハマポリを始めた時に有り合わせの物で作ったセットアップなのでちぐはぐです。やっぱ革なら革、ナイロンならナイロンで揃えたいというのと予備マグを最低1つ持ちたいという不満がありました。
ハンドガンオンリーでASOBIBAなどに遊びに行くときは特に予備マグ問題は切実で、そういうときはやはり有り合わせのダブルマグポを付けたりもしていましたが、実用上仕方なくのスタイルであって個人的には全くイケてないんですよね〜。↓
そんなわけで次のセットアップがこちら。
BLACK HAWKのパドルホルスターで統一しました。ベルトもビアンキの丈夫なヤツに。それまで使っていたファッションアパレルのベルトはどうしても装備の重みでヨレるので…
パドル式にした理由は事案対処でプレキャリを着た時に腰回りはEDCで押すのか、それなりのファーストラインに付け替えるのか?というハマポリ装備の設定上の迷いに絡んでいます。
ファーストラインに付け替える運用ならいちいちベルトを外さないといけないベルトループ式よりパドル式の方が着替えが楽じゃないか?と。(サバゲや撮影会でのお色直しもその方が楽じゃん?)
で、入手性の良いBLACK HAWKのパドルホルスターをチョイスしたのですが、このパドル実はズボンの内側で噛むツメがあり、これのせいですんなり腰から外せません。なので着替えやすさ重視の僕はサクッと削り取ってしまいました。
ズボンの外側にもベルトに噛むツメがあるのでこちらをしっかり噛ませておけばテンパってホルスターごとドロウしてしまう…ってこともまぁないかなって思います。
ちなみにズボンの外側にくるツメはコインを突っ込んで90度回すと取り外して位置調整ができます。
予備マグとライトのコンビネーションホルスターは余り部品の組み合わせで作りました。何気にこの組み合わせはBLACK HAWKのオフィシャルのラインナップにはありません。(こーゆーのはあります)
レイル式のスロットをM4/10mmのボルトナットでパドルに固定して、ここにポーチを取り付けます。幅が足りないので二連マグポにはできませんがマグポとライトポーチの組み合わせならピッタリ装着可能です。ていうか二連マグポよりコンビネーションの方が「ぽい」感じが出て良いと思います^^
このセットアップで腰回りの統一感は出せましたが試着してみるとなんか…うーん
新人臭ぇな!
(※個人の感想です。面倒臭いですね。)
あと手錠の行き場がなくなってしまって。EDCは極力シンプル!が僕のポリシーなのでここに手錠ポーチを追加するのはナシってことで。結局#JPNLEM3の時に使ったきりのセットアップでした。
なお撮影用にガミさんガールズに付けてもらったら新人臭さが逆にうまくハマりましたね。
やっぱり革だよ、革でベテラン感出そうぜ。ということで地道に出物を待ち、最近ヤフオクでイメージ通りのやつを落としました。サファリランドの手錠とマグのコンビネーション、革製でパドル式。完璧。最初から使ってたイーストAのホルスターが復活してトップ写真のセットアップになりましたとさ。
IRU装備の腰回りはEDCか、ファーストラインも使うのか問題は結局YKPD SWATのフル装備との対比でIRUはEDCで押す、ということにしたので「設定上は」重要度が下がりましたが、サファリランドのパドルと、ベルトループ式ながらドットボタンでループを解放できるイーストAホルスターの組み合わせは着替えやすいセットアップになり満足しております^^
おまけ
予備マグはマガジンボトムがガラスブレーカー(風)になっています。携行マグのうち1本だけこういうのが混じってたらかっこいいかも、とツイートしたらエクさん(@ExillisMS)が作ってくれました。ありがとうございます!
2018年04月22日
シールドをイイ感じにする
昨年アマゾンギフトで贈っていただいた(Tさんありがとう!)シールドを#JPNLEM4に合わせてグレードアップしました。
素材はコレ。時期によって値段がかなり変わりますが安いときは9,800円とか、それ以下になるときもあります。
中国製で一応実物のライオットシールドみたいです。とはいえその性質上防弾性能はなくポリカーボネート製です。写真を撮らずに捨ててしまいましたが何かもっともらしい「検査合格証」みたいなタグが付いていたのでもしかしたら散弾くらいは止められるのかも。
さてこのシールド、ポリカ製ゆえ質感がツルッツルなのでイマイチ迫力がありません。(ビフォア写真は撮り忘れました)
↑ハマポリフレンズのひろぽんさんが同じシールドを梨地塗装していてかっこよかったのでこれをマネしちゃいましょう。
まず表面を100番くらいでペーパーがけして荒らします。窓は鋲で取り付けられていて外せないのでマスキングしています。
裏面もマスキング。ところで本来裏側に取り付けるグリップを外側につけているのは塗装中の持ち手にするためです。
ミッチャクロンを吹いたのち… アサヒペン ストーン調スプレーのブラックストーンを吹きました。
余談ですがアサヒペン ストーン調スプレーには黒が2種類あります。「ブラックストーン」と「ブラックグラナイト」です。どう違うんですかね?
続いてマーキングを施します。カッティングシートはイロドリミリタリーさんに作ってもらいました。
シールド表面が梨地で食いつきにくいので1文字づつドライヤーでよく温めて密着させながらベースフィルムから剥離していきます。
フィルムを剥がした後さらにドライバーの尻でゴリゴリ摺りこんで密着させます。
こんな感じになりました。本体はつや消しザラザラで迫力アップしましたが窓がいかにもとってつけたような弱々しい印象なのでもうひと工夫。
先の写真を見るとひろぽんさんモデルはプラ板のようなもので窓枠を追加工作しています。丁寧な仕事ですね。
自分は#JPNLEM4まで時間がなかったこともあり、もっとお手軽に黒パーを窓枠っぽく貼ってみました。このテープは写真や映像業界で使われているもので、粘着力の強さと剥がしやすさのバランスが良い紙テープです。
どうです?窓枠を入れただけでビッとしたと思いませんか?
おまけ
裏側はステッカーボムで傾いてみました。
2018年03月31日
横浜市警察仕様のテッパチ【補修編】
【塗装編】
【ベルクロの型紙編】
【ベルクロの貼り方編】
横浜市警察仕様のテッパチ(以下ハマッパチ)【塗装編】を書いて10日ほど経過した頃それまで異常なかったフチゴム付近の塗装が突然ネチョネチョし始めました。先の記事で書いたレシピは不十分だったんですねぇ…
色々調べたところ塩ビ系素材は柔軟性を維持するために添加された可塑材が整形後も揮発を続けるため、塗装直後は問題ないように見えても時間差でじわじわ塗装を侵していくようです。
それを防ぐシーラーもあるにはあるのですが建築資材の塩ビ鋼板用なため自分の用途に適しているか分からず、試すにしても
販売量が5kgからと大量で、使えなくてまるっきり無駄になるのが不安でちょっと手が出ませんでした。それにハマッパチは装備合わせに乗ってくれるハマポリの有志が自作しやすいようになるべく特別な資材や複雑な加工を必要としないで完成できるようにしたいとの思いがあるので別の手を考えなきゃと思案していました。
そんな折僕とほぼ平行にハマッパチを製作していたソラカケさんが木工ボンド作戦を編み出し、それがまずまずの性能を発揮したと報告してくれたので早速試してみました。
木工ボンド作戦とは要するに溶剤不使用の木工ボンドで塩ビと塗膜をすっぽり遮断してしまおうという理屈です。
まずはペンキ屋さんが使うスクレーパーというお好み焼きのコテに似た道具でフチゴム部分の塗装をある程度そぎ落とします。もともと塗膜が定着しづらい素材同士なので作業は楽チンでした。こびりついた塗膜はラッカーシンナーで残らずぬぐい取ります。
綺麗になったらどこでも売ってる普通の木工ボンドをフチゴム部分に薄く塗り広げます。枝豆の薄皮くらいのボンド層で切れ目なくフチゴムをコーティングするイメージで作業しましょう。塗り残しがあるとそこから可塑材が塗膜を侵します。
あとはよく乾かしたのち普通に塗装すれば完成です。
なおフチゴムのコバと裏側は帽体表面に比べ特に塗膜の侵食が顕著な印象だったので(ソラカケさんからも同様の報告あり)ボンドコーティングはしましたが塗装はやめておきました。どうせほとんど見えないし。
そんなこんなでハマッパチの補修は無事完了しまして#JPNLEM、フィクション・ウォーリアーと2週連続でイベント投入してみました。
使ってみた感じフチゴム部分のネチョネチョは今度こそ解決したっぽいです。全くネチョ感ないです。やったね。
ただ別な問題としてボンド層はあまり強くないので地面に落とした衝撃でひび割れて浮いたりはします。イベント後の補修は毎回必須ですね。
それからフチゴム問題とは話が変わりますが塗装前のペーパーがけとミッチャクロン塗布はこれからハマッパチ作る人は是非やったほうがいいです。僕はその下ごしらえをサボっていきなり塗装したのですが砂利とかに落とすと結構バリバリ塗膜剥げます。
なので今後の補修では剥げたところにまずミッチャクロンを吹くことにしました。
このぞんざいな補修を重ねることで凄みが出たらいいな…と願いつつ(笑)
【ベルクロの型紙編】
【ベルクロの貼り方編】
横浜市警察仕様のテッパチ(以下ハマッパチ)【塗装編】を書いて10日ほど経過した頃それまで異常なかったフチゴム付近の塗装が突然ネチョネチョし始めました。先の記事で書いたレシピは不十分だったんですねぇ…
色々調べたところ塩ビ系素材は柔軟性を維持するために添加された可塑材が整形後も揮発を続けるため、塗装直後は問題ないように見えても時間差でじわじわ塗装を侵していくようです。
それを防ぐシーラーもあるにはあるのですが建築資材の塩ビ鋼板用なため自分の用途に適しているか分からず、試すにしても
販売量が5kgからと大量で、使えなくてまるっきり無駄になるのが不安でちょっと手が出ませんでした。それにハマッパチは装備合わせに乗ってくれるハマポリの有志が自作しやすいようになるべく特別な資材や複雑な加工を必要としないで完成できるようにしたいとの思いがあるので別の手を考えなきゃと思案していました。
そんな折僕とほぼ平行にハマッパチを製作していたソラカケさんが木工ボンド作戦を編み出し、それがまずまずの性能を発揮したと報告してくれたので早速試してみました。
木工ボンド作戦とは要するに溶剤不使用の木工ボンドで塩ビと塗膜をすっぽり遮断してしまおうという理屈です。
まずはペンキ屋さんが使うスクレーパーというお好み焼きのコテに似た道具でフチゴム部分の塗装をある程度そぎ落とします。もともと塗膜が定着しづらい素材同士なので作業は楽チンでした。こびりついた塗膜はラッカーシンナーで残らずぬぐい取ります。
綺麗になったらどこでも売ってる普通の木工ボンドをフチゴム部分に薄く塗り広げます。枝豆の薄皮くらいのボンド層で切れ目なくフチゴムをコーティングするイメージで作業しましょう。塗り残しがあるとそこから可塑材が塗膜を侵します。
あとはよく乾かしたのち普通に塗装すれば完成です。
なおフチゴムのコバと裏側は帽体表面に比べ特に塗膜の侵食が顕著な印象だったので(ソラカケさんからも同様の報告あり)ボンドコーティングはしましたが塗装はやめておきました。どうせほとんど見えないし。
そんなこんなでハマッパチの補修は無事完了しまして#JPNLEM、フィクション・ウォーリアーと2週連続でイベント投入してみました。
使ってみた感じフチゴム部分のネチョネチョは今度こそ解決したっぽいです。全くネチョ感ないです。やったね。
ただ別な問題としてボンド層はあまり強くないので地面に落とした衝撃でひび割れて浮いたりはします。イベント後の補修は毎回必須ですね。
それからフチゴム問題とは話が変わりますが塗装前のペーパーがけとミッチャクロン塗布はこれからハマッパチ作る人は是非やったほうがいいです。僕はその下ごしらえをサボっていきなり塗装したのですが砂利とかに落とすと結構バリバリ塗膜剥げます。
なので今後の補修では剥げたところにまずミッチャクロンを吹くことにしました。
このぞんざいな補修を重ねることで凄みが出たらいいな…と願いつつ(笑)
2017年11月27日
横浜市警仕様のテッパチ【ベルクロの貼り方編】
こんにちは。
前の記事ではベルクロの型紙を作る過程を紹介しました。
本記事では型紙をもとに切り出したベルクロをきれいにヘルメットに貼るコツを紹介します。
こちらが完成版の型紙です。自分で材料調達から切り出しまで挑戦する方はダウンロードしてご活用ください。
なおこの型紙はアマゾンで購入できるノーブランドのテッパチレプリカ用として製作しました。
S&Grafやキャロットのテッパチレプリカとの合いは検証していませんのでご注意ください。
横浜市警テッパチ1個に必要なベルクロ(メス)は50mm幅を約800mmです。裏面糊付きのものを調達してください。
またベルクロのメスはループ状のものとフェルト状のものがありますがフェルト状のものが質感が良くオススメです。
型紙をもとにパーツ①を1つ、パーツ②③はそれぞれ2つ切り出します。
パーツ①と③はあらかじめセンター辺りで剥離紙に切れ込みを入れておいてください。
パーツ①
いきなり貼らずにまず位置決めをしましょう。
パンチ穴とネジを重ね合わせてセンターを出し、左右のネジを基準に水平を出します。ただこのレプリカテッパチは結構歪んでいるので精密には位置決めできません。大体で割り切りましょう。
位置が決まったら中央から外側に向かって剥離紙を剥がしながらパーツを貼ります。
パーツ②
長さ約11cm、幅5mmに切り出したマスキングテープを図のようにネジとネジの間を一直線に渡すイメージで貼ります。
前側のネジから18mmの所を基準として、まずパーツの下半分をマスキングテープに沿って貼っていきます。
そののち上半分の中心部分を下から上へ貼り付け、両サイドを外側へ向けて貼ります。
反対側も同じ要領で貼ります。
パーツ③
パーツ②のセンターからヘルメットの頂点を結んだ線を基準線とし、パーツ③の弧の長い方を基準線に合わせます。
そのまま自然にパーツをヘルメットに沿わせていって反対側でもパーツ②のセンターと合うように位置を調整したら貼り付けます。
もう1個のパーツ③も同様に弧の長い方を基準線に合わせ貼り付けます。
なおパーツ③は少し長さに余裕を持たせてありますので余った部分はカットしてください。 これで完成!
さあやってみよう。グッドラック!
2017年11月26日
横浜市警仕様のテッパチ【ベルクロの型紙編】
はい。塗装編に続きましてベルクロ編であります。
ちょうどテッパチが我が家に来てグレーに塗装する算段などしていたころツイッターでオプスコアのヘルメットのベルクロ三面図と展開図の一覧表(オリジナルはオプスコアのサイトで見られます)が流れてきて、「これテッパチでやったらジャパニーズ感と欧米感がほどよくミックスされてかっこいいんじゃない!?」と思いついたんですよ。
で、一番シンプルなACHタイプのベルクロ配置を真似て作ることにしました。
このヘルメットは横浜市警SWATの制式貸与品ってことで、他のハマポリメンバーにも共通装備として広まってくれたらいいな…との願いから材料の入手性や工作難易度がなるべく易しくなるよう工夫しました。
まずはコピー用紙で試作。
ヘルメットは三次曲面で構成されているので伸縮しないシート状の材料を密着させるには切れ目を入れたりなんだりとちょっぴり工夫が必要です。
後頭部はほぼ二次曲面なのでそのままでいけそうですね。側頭部のパーツも長方形の型紙にに2,3切れ込みを入れるだけでそこそこ曲面に追従してくれそうです。
問題は頭頂部のパーツ。曲面がきついのでただ帯状に切ったパーツではうまくない。そこでマスキングテープの登場です。
なるべくシワが寄らないように短めに切ったマスキングテープを帯状にヘルメットに貼っていき…
これを丁寧に剥がして平面上に展開すると…
どーだ!
旅客機の航路が地球儀上では直線なのにメルカトル図法の地図に落とすと弓なりになるのと同じ理屈ですね。
で、これをスキャンしてイラレでトレースしてできたのが下の型紙です。
この型紙では下の写真のように、お役所仕事で時々発揮される意味不明の変態加工のイメージでネジの頭を避ける切り欠きを入れてます。
「あと5ミリずらせばその切り欠きいらないよね? ナンデそうした!?」みたいな。
最初外注でレーザーカッターで作ろうと思っていたのでこういう手間のかかること考えたのですが、途中で手作業に方針転換し、さすがに手作業でこれはしんどいのでヤメにしました。
それで修正した型紙ver.2はこんな感じ。
この型紙で黒テープ(業界用語で黒パー)を切り出してパーツの合い具合とイメージを確認します。
塗装編にも載せた写真ですが…
いいじゃんいいじゃん!かっこいいじゃん!!
型紙ver.2をさらに修正した最終版が以下となります。プリントしてご活用ください。
ついでに2mm厚のプラ板でテンプレートを作りました。
こうやってテンプレとベルクロを重ねてピンで留めて切り出します。少しは楽に生産可能です。自分で作る工作スキルないけど、どーしてもお揃いのヘルメットが欲しい!って人はご相談ください。手間賃はもらうけどね!
というわけで完成です。
うーんかっこいい。素晴らしい。後頭部のネジを避けるパンチ穴がチャームポイントです。
コールサインパッチをつけるとまた良い。
装備と合わせてみました。
さて長くなったのでもう一回続きます。
次の記事ではベルクロをきれいに貼るコツを解説します。
それじゃ!
2017年11月19日
横浜市警仕様のテッパチ【塗装編】
こんにちは。
横浜市警隊員が髪型が崩れるのを嫌ってヘルメットを被らず腰に下げている…というスタイルを前からやりたくて、ヘルメットは断然グレーの88式鉄帽(以下テッパチ)だな!、海自仕様がグレーだけど今レプリカが入手できないので黒を買って塗るか!などどツイートしていたら、ある日匿名でテッパチレプリカの黒がアマゾンギフトで贈られてきまして(ありがとうございます)早速工作を始めました。
これが頂いたテッパチ。アマゾンでノーブランド品として売ってるやつです。SHENKELと同じもの?
ツルツルなのでグレーにしつつ、ザラザラ塗装で情報量を増やそうという魂胆。
複数の情報によると、このヘルメットは塗装すると縁取りの塩ビっぽい部分がベタベタになるそうで、まずは下処理の検討から。
手持ちの塗料で下地に良さげなものを縁取りの裏側の目立たないところに塗り一晩乾燥させたのちアサヒペンのストーン調スプレーを重ね塗りしたのが以下の写真です。
なんで素直にミッチャクロンを試さないんだってハナシですがなんでですかね?買って試せばよかったですね。
写真の右端2つは下地なしで仕上げ色候補を塗ってみた部分。
染めQはベタベタは感じませんでしたが塗膜が薄いのか隠蔽力が弱かったのでナシ。
ストーン調の直吹きはやはりアドバイス通りいつまでもベタベタネチョネチョしてました。
下地は爪で引っ掻いたりウエスで強く拭ってみて一番食いつきが強かったホルツのクリアを使うことにしました。
縁取り部分にホルツクリアを吹き全体をストーン調グレーで塗装します。(二度塗り)
ところどころ隙間ができてみっともなかったので木工ボンドで埋めてよく乾かしてからタッチアップしました。
で、仕上がりがこんな感じ。
ストーン調スプレーは4度塗りくらいはできそうで1本で充分な量でした。
縁取り部分は表面はベタベタはないものの下の層がネッチョリしている雰囲気で、強く握ったりすると塗膜がズルリといきそうです。
夏場の高温にも弱いかもしれません。直吹きのベタベタネチョネチョよりはるかにマシですが取り扱い注意ですね〜。
ところで「横浜市警察」ロゴのすぐ上のあたり、表面にスが入ってしまってます。一度に厚塗りするとこうなってしまうので注意。
追記:塗装完了から10日経過した頃から縁取り部分表面にネチョネチョが発生し始めました。この記事での下地処理は不十分であったことが分かったので塗装方法を見直して後日別記事にて報告したいと思います。
映像や写真で見た印象ですが実物の海自テッパチは大体こんな色味じゃないかと思います。
しかし横浜市警装備では明るすぎて他の装備品から浮いてしまう気がするので少し暗めにすることに。
選んだ色はタミヤの「佐世保海軍工廠グレイ(TS-67)」。
量的にはぬるま湯で湯煎して1本で2度塗り+細部のタッチアップがギリできるくらいでした。
ビフォアアフターです。同じ露出、シャッタスピードで撮ってます。ウン、求めていた精悍さが出せたと思います!
太陽光下ではこんなかんじ。
オプスコアヘルメットみたいにベルクロを付けたくて仮にテープを貼ってます。
黒ベルクロとの明るさギャップを均す意味でも濃いめのグレーにしたかったワケですよ。
ベルクロを貼る作業はまた別記事で。乞うご期待!
それじゃ!