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Posted by ミリタリーブログ at

2021年03月02日

ハマポリ、文化庁の助成を受ける



 去年3月実施した九龍撮影会が文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」に採択され助成金が交付されることになりました。サバゲ・ミリタリーカルチャーとしては例のないことではないでしょうか。

 本当は水面下でもっと大規模な撮影の企画を進めておりそちらが支援事業応募の本命だったのですが…(後述します)

 この事業はコロナ下での文化芸術活動の支援という趣旨で展開されたもので、周知が足りなかったためか以下の記事にある通り申請数が少なく当初予算が余り気味だったようです。
参考記事:文化庁のフリーランス支援、追加の4次募集へ

 文化庁がこのような支援事業をしていること、それにVTuberや同人作家の活動も採択された例があることをツイッターで知り、加えてこのまま予算が消化しきれなければ今後同様の施策の予算が減ったり無くなったりしかねないという指摘もあったことから、「文化芸術への支援は切り捨てないでほしい」というメッセージを込めて表現者の端くれとして行動しよう、と第4次募集のタイミングで申請に挑戦した次第です。

 僕のハマポリ活動はサバゲに端を発したお遊びと言ってしまえばそれまでですが、見方を変えれば撮影会やイラスト、同人活動などは立派な表現活動と言えます。
 「サバゲ・ミリタリー趣味は世間に顔向けできない日陰者の愉しみ」なんて自虐する向きもあり、悪目立ちしないで趣味の世界を守りたいと言う気持ちも分からんではないのですが、これはれっきとしたカルチャーなのだという発信はしていかないと何かあったときに容易に外圧に潰されてしまいかねないわけで、そう言う意味でもこの文化庁への申請が通れば業界にとってプラスになるんじゃないかという思いもありました。

 さて申請にあたってはこの2記事が最も参考になり、また背中を押してくれました。
参考記事:バ美肉VTuberが文化庁補助金A-2最大150万認定の活動報告書を公開!【文化芸術活動の継続支援事業】

参考記事:4次対応【音楽・芸能・芸術向け補助金】に初めて申請するフリー個人&小規模団体が20万円~150万円の経費をもらう方法(文化芸術活動の継続支援事業)

 個人で申請できる枠として補助金が20万円までの「活動支援 A-1」と150万円までの「活動支援 A-2」の2つがあり、どうせならデカイことをしたいと思い最大150万円補助の「活動支援 A-2」で申請することにしました。

 補助の対象となる条件は色々あり、
a. 直近3年間(2017年度以降)2回以上の文化芸術活動を行っている実績があること
b. 補助されるのは令和2年(2020年)2月26日(水) ~ 令和3年(2021年)2月28日(日)までの期間に実施された事業
c. コロナ感染対策を行いつつ実施する事業であること

 となってまして、それぞれさらに細かく条件が定められているのですが色々調べた結論だけ言うとa.についてはコミケのサークル参加が実績としてカウントできるということで幸い僕は条件をクリアしてました。

 b. については先述の通り僕のハマポリ活動を創作活動と位置づけ、映画やドラマにも使われる豪華なロケーションを使用して、ハマポリメンバー約20人、民間人役エキストラ約20人を動員した大スケールの撮影会をメイン企画(以下「大規模撮影会」)としてざっくり試算した経費を計上し、ついでにたまたま対象期間中に実施済みだった九龍撮影会の経費(場所代、エキストラ代、札束などの小道具)も申請することにしました。

 c.は、演劇なら無観客公演をネット配信とか、リモート的な取り組みが想定されている条件であり、「大規模撮影会」は大人数を動員する前提ゆえ、ちょっと苦しい感はあったのですが、「広大な屋外ロケ地で十分なソーシャルディスタンスを確保しつつ撮影する」と言った感じの事業計画を提出しました。結果的に採択に至ったので一応妥当な計画と認められたわけですね。

 申請にあたって、映像制作会社でプロデューサーをしている友人にブレーンをお願いしました。ロケ候補地に個人がコンタクトしても門前払いされるだろうことは容易に想像ができたので、作戦会議の結果どこかの企業とのタイアップ企画とすることでロケ地交渉を突破するという基本作戦を立て、1ヶ月ほどかけて申請書類や創作活動としてのハマポリのプレゼン資料を作ったり、ロケ地交渉、タイアップ企業との打ち合わせなどして12月頭に文化庁へ事業申請をしました。


プレゼン資料の一部

 ところが申請後、日に日にコロナ感染者数が増えていき第一波をしのぐ感染者数を更新するようになり企画に不安を感じ始めました。もともと大人数で撮る計画な上、撮影時はマスクを着用しないというのが僕の大方針だったため(※現実のコロナの対処としてマスクは意味のある手段ですが、フィクションの撮影にコロナを反映させたくないと言う意図です)、この状況下でハマポリの仲間にマスクなしの動員をかけることはできないとずいぶん逡巡しました。
 その後2回目のコロナ非常事態宣言が発令されるに至りこれはもうダメだということで、「大規模撮影会」は断念しました。幸い「文化芸術活動の継続支援事業」では中止になった企画も準備段階で発生した経費は申請が認められることと、「九龍撮影会」の経費は申請できるため、「大規模撮影会」中止決定後もせっせと書類修正に対応してあくまで採択を目指しました。

 そして2021/2/19付でめでたく交付決定の通知を受け取ります。

書面に記載された補助金の額は「大規模撮影会」のおおまかな経費を含めて算出されたもの。この後「大規模撮影会」を取りやめた分の経費を差し引いた活動実績報告書を提出して再計算するので最終的な交付額はもっと少額になる。

 そこに至るまでには追加の資料送付依頼や書類不備の修正など計5回も申請のやり直しを求められ中々大変でした。ツイッターでは「書類修正地獄」なんて書いてしまいましたが、むしろ書類が整うまで根気良く付き添ってくれていた訳で今思うとありがたかったです。

 …と言う訳でこれがハマポリが文化庁の助成を受けた顛末でした。

 返す返すも「大規模撮影会」が実現できなかったことが悔やまれます。個人のポケットマネーだけではできないことができるチャンスでしたが、コロナ禍には勝てませんでした。

 しかし当初の計画ほど大規模ではないにせよ次の撮影の構想をすでに温めています。タイアップを打診した企業とのパイプは生きているので、いずれコロナが落ち着いたら実行に移したいと思っています。応援よろしくお願いします^^  
タグ :イベント


Posted by yoh at 18:10Comments(0)イベント